こんにちは、Reeです。
就活生や転職活動中の皆さん、こんな疑問はありませんか?

- CROってなに?
- CROって詳しい仕事内容は?
- CROって未経験でも大丈夫?
その疑問について、CROで5年間はたらいた私がお答えします!
ぜひ、ご一読ください。
CROってなに?
CROとは「Contract Research Organization」の略で、製薬企業が行う臨床試験を支援する組織(企業)のことをいいます。
今では臨床試験だけではなく、会社によっては、市販後調査など様々な支援を行っています。
なので、一緒に仕事をする相手は「製薬会社」「大学」「研究機関」などが多いです。
臨床試験はもちろんのこと、他の事業に力を入れている会社は、そこも強みになります。
就活や転職の際は、そちらを調べることをおすすめします!
CROの詳しい仕事内容は?
製薬企業の臨床試験を支援するため、主に以下の業務を行っています。
- モニター(CRA)
- データマネジメント(DM)
- 統計解析(STAT)
- メディカルライティング(MW)
- 安全性情報管理(PV)
未経験の方でもご理解いただけるよう
仕事内容の詳細や、必要なスキルを簡単にご説明します。
モニター(CRA)
◆仕事内容:
医療施設に訪問して、医師とコミュニケーションをとり、医師と一緒に治験を運用するのが仕事です。 また、症例のデータを収集したり、進捗状況を管理します。
◆必要なスキル:
コミュニケーション力

お医者さんは常に忙しい!!なので、短い時間の中で、コミュニケーションをとり、治験をサポートする必要があります。
また全国の様々な病院に訪問するので、出張が多い印象です!
旅好きな方は、47都道府県の制覇も夢じゃない^^!!
データマネジメント(DM)
◆仕事内容:
モニターが医療施設から集めてきたデータをきれい整理し管理します。
例えば、被験者の症状で、「頭痛」と「頭が痛い」という2つのデータあったとします。
どちらも同じ意味ですが、文字が違うため、データとしては別のものと判断されてしまいます。
そこで「頭が痛い」→「頭痛」に修正し、管理する。といった作業です。
そして、次の統計解析チームが解析できるようなデータを作成します。
◆必要なスキル:
ルールに則って作業する力。
モニターや解析チームとコミュニケーションを取りながら遂行する力。

DMは、一見、症例のデータをルールに則って入力することがメインの業務だと思われがちですが、実はモニターや統計解析チームとのやり取りもたくさんあります。
例えば、モニターへ症例データの確認をしたり
その後の統計解析のことまで考慮しデータを管理する必要があるため、統計解析チームと打合せをしたりなど、他業務とのコミュニケーションが非常に重要なポジションです。
統計解析(STAT)
◆仕事内容:
DMがきれい整理・管理してくれたデータを使って、プログラミングにて、表やグラフを作成します。
また、表やグラフを作成するための仕様書も作成するため、プログラミング以外にも設計段階の業務も多くあります。
◆必要なスキル:
プログラミング
確認したい結果を正しく算出できる計画・設計力

生物統計はSASやR言語など「プログラミング」を使用し、表やグラフを作成します。
なので、プログラミングが好きな方は、もってこいの業務です!
一方で、解析計画など設計段階のスキルも必要で、またその計画の内容を的確に伝えるための「プレゼンテーションスキル」もあれば、重要な人材になれること間違いなしです!
メディカルライティング(MW)
◆仕事内容:
統計解析チームが作成した表やグラフを用いて、結果を確認し考察を考えます。それを報告書としてまとめるまでが主な業務です。報告書の作成方法としては、様々なガイドラインを確認し、製薬会社の方と話し合いながら進めます。
◆必要なスキル:
ライティング力
解析結果を正しく理解する力

ライティング力はもちろん、統計解析チームが出した結果を正しく理解しなければなりません。
その薬の特徴や、解析結果をふまえて、総合的に判断し、考察を作成しなければいけないのです。なので、「薬の知識」や、安全性や有効性を確認するために使用する「検定の勉強」も必要不可欠です!
安全性情報管理(PV)
◆仕事内容:
治験時の被験薬や、既に販売されている薬の有害事象や副作用など、安全性に関するデータを入力・蓄積します。またそのデータを用いて有害事象や副作用の調査・報告をする業務です。
また厚生労働省へ報告する期日が定められているため、症例の内容を確認し、報告する順番を正しく管理することも大切です。
◆必要なスキル:
多くのデータを正しくかつ迅速に整理・管理する力
スケジュール管理・マネジメント力

有害事象や副作用の調査・報告をするため、医学的な知識は必須ですが、はじめはデータ入力から初めて、実務をこなすことで、知識をつけ活躍されている方もたくさんいます。
また、海外の症例を取り扱うこともあるため、英語に自身がある方も活躍できる業務だと思います!(もちろん日本語の業務もあります)
ここまでCRO業務の概要についてご説明しましたが、いかがでしたでしょうか?

CROって難しそうな業界で、自分にできるか不安…
経験者じゃないとやっていけないんじゃない??
そう感じてる方も多いのではないでしょうか?
大丈夫です。私もわけがわからない中、新卒で就職し、普通に働いていました笑
CROって未経験でも大丈夫?
結論、大丈夫です。
理由は以下のとおりです。
- 教育体制が整っている
- 転職者が多い業界
- 人手不足
それぞれ私が感じた印象も含め、解説します!
教育体制が整っている
医薬品の開発はルールがきっちり決まっているので、ある程度、仕事のやり方が確立されています。
しかもコアな業界なので、「とりあえずやってみよう!」といってできるような仕事ではありません。なので新卒教育はもちろん、転職者に対する教育も充実している印象です。

でも、教育がむずかしくて、ついて行けない人はいないの?
これも大丈夫です。
先ほどもお伝えしたとおり、医薬品の開発はコアな業界です。
なので十分な知識を持った人の方が少ないです!!
私自身、大学も薬学系ではなく、全くの初心者でした。
そんな私でも教育内容を理解でき、その後は実務をバリバリやっていました。
転職者がおおい業界
CROは「転職業界」です。
新卒を募集しているCROもおおいですが、転職もとてもおおいです。
医薬開発は特殊な業界です。なので薬学のバックグラウンドがある人や、医療医薬に興味がある人たちが、ステップアップのやめに転職してきます。
または、全くの初心者の人がスキルアップのために転職してくることもおおいです。
つまり、CROはずっと同じ会社ではたらくというよりは、転職をしてステップアップしていく業界である印象です。
人手不足
これは、どこの業界もそうですが、特にCROは人で不足になる理由があります。
それは「薬価改定」にともなう、製薬会社のアウトソーシング化の促進です。
簡単にいうと、「薬が安くなる→製薬会社が儲からない→仕事をCROに外注し費用削減」ということです。
現在、薬価はどんどん安くなっています。そうすると当然、製薬会社は儲からないですよね…
そこで時間がかかる作業などは、どんどんCROに外注しよう!となっています。
ですが、CROはまだ若い業界なので、人がおおく確保できていません。
ここでおきているのは、需要(外注)と供給(CRO)のバランスが崩れてきていて、人材不足となっている、ということです。
以上の理由から、CROへの就職・転職は未経験でも問題なく、需要があると思います!
まとめ
ここまでCROの主な仕事内容と、未経験でも問題ない理由をご説明してきました。
まとめると
CROの業務は、主に5つの業務で構成されています。
- モニター(CRA)
- データマネジメント(DM)
- 統計解析(STAT)
- メディカルライティング(MW)
- 安全性情報管理(PV)
また、未経験でも問題なく働ける理由は以下の3つです。
- 教育体制が整っている
- 転職者が多い業界
- 人手不足
以上、5年間働いた私が解説させていただきました!
おわり!
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