副作用と有害事象のちがいとは?【正しく理解しましょう】

困った人

「副作用」はよく聞くけど「有害事象」となにがちがうの?

りい

「副作用」と「有害事象」にはちゃんとした違いがあります!
医療ライターとして働いている私が説明しますね!

✔この記事を書いてる人

✔この記事を読むとわかること

  • 副作用と有害事象のちがい
  • 正しい副作用の調べ方
  • 副作用救済制度について
目次

副作用と有害事象のちがいとは?

副作用と有害事象には、きちんと違いがあります。

  1. 有害事象:薬とは関係なく、起きた事象すべて
  2. 副作用:薬との因果関係が否定でいない事象


ちょっとイメージしにくいですよね。

図解するとこんな感じです。

副作用と有害事象の関係図

つまり、有害事象は薬と関係なくても、その人に起きた良くない全ての事象ことをいい、副作用は、100%薬と関係ないとは言い切れない事象を指します。


豆知識:ワクチン摂取により起きた事象は「副反応」といいます。

副作用ってどうやって決まるの?

どのように副作用は決まるのか、簡単に説明します。

例えば、花子さんはお医者さんからAという薬をもらい、服用しました。

花子さん

なんか気分が悪くて、眠けもでてきた…


それを聞いたお医者さんは、あらゆる観点から「気分が悪い」と「眠け」は薬と因果関係があるか検討します。


お医者さん

気分が悪いは、薬との因果関係を否定できないけど、眠けは関係無いでしょう。



このようにお医者さんによって副作用は決められる場合があります。


他にも、Aという薬を販売している製薬会社も一緒に検討し、様々な観点から結論を出すこともあります。

副作用ってどうやって収集されているの?

様々な収集方法がありますが、例えば以下の3種類があります。

  1. お医者さんより製薬会社に報告
  2. 薬剤師さんのヒヤリング
  3. お客様センター

お医者さんより製薬会社に報告

製薬会社のMRさんが、定期的にお医者さんより情報を収集してくれます。

市販後調査が実施されている場合は、お医者さんが診察時にデータを入力してくれて、製薬会社に直接届くシステムもあります。

薬剤師さんのヒヤリング

薬剤師さんより継続してお薬をもらう際、なにか症状がでなかったか質問されますよね。

あれは、ただの接客ではありません。ちゃんとデータを取っておいてくれるんです。


そのデータを集めて解析し、薬との因果関係を検討します!


お客様センター

電話などのお客様センターから収集されることもあります。
病院にいけなくて困ってる方は、こちらにアクセスするのもいいかもしれません。

正しい副作用の調べ方

自分が飲んでる薬に、どのような副作用があるかを認識することはとても重要です。

お医者さんや薬剤師さんから、代表的な副作用や注意事項についての説明があると思います。


より詳細を確認したい場合は、「添付文書」を調べてみましょう。

『〇〇(薬剤名) 添付文書』で検索!



添付文書とは…

添付文書とは、医薬品や医療機器に添付されている、使用上の注意や用法・用量、服用した際の効能、副作用などを記載した書面。医師をはじめとした医療従事者を含む、製品の使用者を対象に作成される。患者の安全のため、医薬品や医療機器を正しく適切に使用する際の基本となる重要な公的文書である。

引用:製薬・医薬業界の転職支援


副作用について調べたいときは、ぜひ添付文書を読んでみてください!


「医薬品副作用被害救済制度」を知っていますか?

「医薬品副作用被害救済制度」とはPMDAが行っている制度です。

医薬品は正しく使っていても、副作用の発生を防げない場合があります。そこで、医薬品(病院・診療所で処方されたものの他、薬局等で購入したものも含みます)を適正に使用したにもかかわらず、その副作用により入院治療が必要になるほど重篤な健康被害が生じた場合に、医療費や年金などの給付を行う公的な制度が、「医薬品副作用被害救済制度」です。

引用:医薬品副作用被害救済制度

薬はベネフィットがあるかわりに、必ずリスクがあります。
それは仕方のないことです。

もし薬を飲んで、副作用が出てしまった場合は、このような制度がありますので、一人で悩まず、まずは相談してみてください!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

◆「生活のお役立ち情報」「ライティングの豆知識」「共働き夫婦のライフスタイル」をtwitterとブログで発信中 ◆経歴:アパレル4年→医学統計4年→医療ライター1年✏️◆遠距離2年からの結婚(転勤族)◆27歳◆趣味:進撃の巨人鑑賞、ハンドメインド、節約◆読書苦手を克服するため1日30分で週1冊の読書を継続中!

コメント

コメントする

目次
閉じる